ネパール 海外生活

ネパールで根強く残っているカースト制度の実態・カースト一覧

ナマステー!

インドやネパールでは古くからカースト制度があり、今も尚人々の間に根強く残っています。

4つのカースト

まずおおまかに4つのカーストがあります

最上位から

バラモン(ブラミン)→チェットリ(クシャトリヤ)→バイシャ→スッドラ

です。

そしてそれぞれのカーストの中にたくさんの民族があります。

今回は現地の方に聞きながら、主要な民族をまとめてみました!

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ちなみにネパールには100を超える民族と言語があるといわれているよ

まとめてある民族名はそのまま言語名にもなっているよ。「マイティリ民族=マイティリ語」のようにね

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ただ基本的にみんなネパール語は話せるから、最低でもバイリンガル、教育を受けて英語も話せる人はトリリンガルってことだね!

カーストと民族まとめ

バラモン(Brahmn)ヒンドゥー教・アリャン(Arynn)民族(インディアン系)

・マイティリ(マイティリ語はネパール語の次に話されている)

・ブラーマン

チェットリ(Kshatri)アリャン民族・ヒンドゥー教・クシャトリヤ →カットリ

・タパ

・コルカ

・カットリ

・ドゥラ

バイシャ(Baishya)→一般人の階級。誠実と言われていて、昔は軍人が多かった(軍人はカーストが高すぎても低すぎてもなれなかった。タライの人<インドに近い平野にすむ人>も昔は臆病者だと思われており軍人になれなかった。軍人にはタマン・マガル・ライ・リンブーが多かった)

・シェルパ(仏教・モンゴリアン民族・山の頂上に住む)

・タマン(仏教・モンゴリアン民族・シェルパの次に高いところに住む)

  • ラマ(top of tamang・タマンコミュニティのTOP民族。全ての行事の日程を決める)
  • タマン

・タカリー(ヒンドゥー教・アリアン民族・タマンの次に高いところに住む)

・リンブー(仏教・モンゴリアン民族・タカリーの次の次に高いところに住む)

・ライ(仏教・モンゴリアン民族)

・タルー(ヒンドゥー教・タライに住む)

・グルン(仏教・モンゴリアン民族)

・マガル(ヒンドゥー教・モンゴリアン民族)

スッドラ(shudra)不可触民・ヒンドゥー教・アリャン民族

・カミ(神の銅像等を造る人)

・ダマイ

ネワル(Newar)という民族は特殊でどの階級にもいて、仏教徒もヒンドゥー教徒もいる。多くの人はネワリ

カースト制の闇

基本的に同じ階級の人と結婚しますが、違う階級の人と結婚するとカーストが下がることがあります。

たとえばバラモンの人が他のカーストの人と結婚するとチェットリになり、チェットリの人が他のカーストの人と結婚するとカットリになります。

また不可触民は他のカーストの人に触ってはいけません。鍛冶屋や仕立屋を職業としています。

しかし神の銅像等を作っているのはスッドラの方達で、みんなそれを崇拝しています。

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不思議ですよね。。。

またカーストや民族、宗教によって立ち入り禁止の場所があったりします。

例えばパッシュパティナート寺院はアリャン民族かつヒンドゥー教の方しか入れません。宗教の色が深く出ている場所で皮を使った服も着ていってはいけないそうです。

まとめ

現地の方に取材をしながらこの記事を書きましたが、それでも分からない民族の方が多かったことを考えると、カースト制度の全貌を隅々まで知っている方は少ないのかもしれませんね。

政府の政策によって不可触民の立場も徐々に立てられつつあるそうですが、未だに学校等でもカーストによる扱いが無意識のうちに残ったりもしているそうです。

なんせ名字がカーストの名前なのでなかなかカースト制度をなくすことは難しいと感じました・・・

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