お疲れ様です!!
防衛大学校、通称「防大」OBそして元自衛官のSORAです
自衛隊に興味がある人や、入りたいと思っている人達にとって、じっさいどのくらい厳しくて何がキツいのかは大きな謎だと思います。
そこで、この記事では全隊員が必ず行う訓練のみでキツさランキングを作りました!
全国には地域ごとの特色ある訓練だったりレンジャーなどの選ばれた人だけができる訓練等もありますが、そのような人智を越えた訓練を筆者は経験していないので一般的な訓練のみをご紹介します。
決してアンチ自衛隊ではありません笑
厳しい訓練を乗り越えて国防のために働いてくださっている方々にリスペクトを持つ人が増えればと思っています!
実際自衛隊がどんなことをしているのか知っている人って少ないよね
自衛隊は内部の情報保全が厳しいからね
キツかったことランキングトップ3はこちら!
行軍
掩体構築
新隊員期間
一つずつ説明していきます!
行軍
行軍とは、簡単に言うと装具を身につけ銃を持ち背嚢と呼ばれる大きなリュックを背負いながら長い距離を歩く訓練です。
行軍は戦闘行動の一種で、主に敵の陣地までこっそり近づくための手段とされています(車や戦車で近づくと音や光などでバレてしまいますよね)
つまり行軍は基本的に戦闘前段階なので、いかに疲れることなく戦闘力を高く保ったまま歩ききれるかが重要になってきます。
距離は基本的に40kmで各部隊によって多少異なります。幹部候補生学校では3日間かけて100km歩きます!!
40km行軍だと基本的に夕方から出発、1時間に1回10分間の休憩を挟みながら夜通し歩いて次の日の朝に到着するパターンが多いです。総合時間は約15~17時間ほどです。
荷物(自分の着替えや寝袋、食料・水分・訓練に必要な物)を背嚢と呼ばれる大きな荷物に詰めると重量は15~20kgほどになります。また銃も約4kgほどになるので装具も含めて総重量30km弱になります。。。
女性隊員も同じ条件なので歩ききるために体力がある人に荷物を分配したりしてなんとか全員完歩を目指します。
正直この訓練を余裕でこなす人はあんまりいません。笑
掩体構築
掩体とは、戦闘のために掘るでっかい穴のことです。
自分を相手から隠すため、そして敵の射撃から身を守るために構築します。
これは防御(敵が攻めてきたとき)を想定した訓練で、決められた大きさ・形等にいかに早く掘れるかが求められます。
大きなスコップを使って掘りますが、深さが1m50cm、面積も自分が入れるくらいのものなのでなかなか大きいです。
さらに「自分を相手から隠す」と言うところがミソで、掩体を作る場所は森の中だったりすることが多いです。
根っこ・岩があって掘りづらい!!スムーズに掘れたらラッキーです笑
掘るだけでも大変ですが防御の訓練では掩体を掘った後は基本掩体で過ごします。夜も掩体で寝ます。
もちろん寝っ転がるなんてできないので座ったまま寝ます。虫もいますし寒かったり暑かったりしますし、筆者は寝れなくて非常にツラかった思い出があります、、、😂
新隊員期間
自衛隊と言えば、まっさきにイメージするのが上下関係だったり、ラッパで飛び起きたりなど、厳しい生活だと思います。
はっきり言って最初はカルチャーショック受けること間違いなしです😄
筆者は防大入校当初、自衛隊式の時刻の読み上げ方が聞き取れませんでした笑({例}1200→ひとにいまるまる)
ラッパで飛び起きるのってほんとなの?と思う人もいると思いますが、あれはほんとです。
厳密にはラッパがなってすぐに点呼があるのでそのためにみんな飛び起きて急いで準備します。
いや、ラッパ前にちゃんと準備しとけよと思った方いると思いますが、ラッパ前に準備することは御法度なのです。笑
これは非常事態が起こったときに対応する訓練も兼ねているのです。
上下関係ももちろん厳しく最初は自衛隊のルールやなんやら全てをたたき込まれます(優しく、ね😊)
こういった生活に耐えられず辞める子ももちろんいるので、自衛隊は厳しいというイメージが強いかと思います。
まとめ
いかかがだったでしょうか!
冒頭でも述べたように筆者は全ての訓練を経験したわけではないので(筆者は陸上自衛隊でしたが海上・航空もありますしね)もっとキツい訓練はたっっっくさんありますが、隊員全員が経験する訓練に絞って記事にしました。
まだまだ書き切れていないことは他の記事で書いていくので是非ご覧ください!
この記事で少しでも自衛隊への理解が深まればと思います!